アラフォー女子が海外移住してみたら

貯金だけを頼りにアメリカに移住した経験から、留学、移住に関する情報、驚き体験などをお届けします。

ポートランドが住みやすい5つの理由

ポートランドに2年住んで、現在はヨーロッパを転々としています。(2018年1月現在)

でも今もポートランドは大好きで、もし機会が巡ってきたらまた住みたいなと思っています。(私がポートランドからヨーロッパに移った理由は次回のブログで)

 

今日はどうしてこんなにポートランドが好きになったのか、住みやすいと感じたのかを改めて考えてみました。

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写真は、夏に公園で行われた野外コンサートで撮影しました。とってもピースフル!

 

1. 自然が豊か

ポートランドが人気の理由としてよくあげられるのが、街から車で15分も行けばハイキングを楽しめるという希有な立地条件。

一年を通して、休みの日にすることと言えば「ハイキング」と答える人がたくさん。というか「他に何するかな?」くらいの感じ。

私が東京にいた頃、休日となったら、ショッピング、マッサージ、美術館や映画館へ行く、友達とお茶かごはん、ということがほとんどでした。そう、これら全てお金がかかるんですよね。

ポートランドの人はお金をあまり使いたがりません。特に夏は公園でピクニックや森でハイキングがメインの娯楽になります。

ポートランドに住んでから、ただただ木や空をぼーっと眺めることがますます得意になりました。(笑)

 

2. 人々がフレンドリー

ロサンゼルスやニューヨーク、ヨーロッパに行ってからますます、「ポートランドの人って本当にフレンドリーだな」と思うようになりました。

まずドライバーが道をよく譲ってくれます。

オレゴン州の運転ルールとして「歩行者がいたら止まらなければならない」と決められているということもあるのですが、車同士でも譲られることが多いです。車線変更で前に入れてあげたら窓から手をフリフリして、サンキューって合図してくれるなんてこともありました。

 

スーパーのレジやカフェでも「How's it going?」と聞かれて会話をするのは普通。困ったときなど、尋ねれば大抵、丁寧に教えてくれます。

 

日本人も困っている人にとても親切だと思うのですが、日本の文化と大きく違うなと感じた点は、お客さんと店の人の関係がフラットであるということ。

日本ではどうしても「立場的にお客さんのほうが上で店員さんは下」という認識の存在を、自分自身の感覚も含め、否定できません。

どちらがいい悪いではなくて、よく言われることではありますが、自分がどういった環境に住んでいたのかということを海外に住むことで俯瞰できて、とても面白いです。

 

3. 治安がいい

ポートランドはダウンタウンにあるチャイナタウン周辺(チャイナタウンとは名ばかりのエリア)を除き、私の経験ではほぼ夜一人で歩いても問題ないように感じます。ただとても暗いです。外灯なんてない場所がほとんどなので、人に襲われることよりも、足場が悪く、転ぶとかつまづく危険性の方が高いように感じます。

※ 私が住んでいたのはイーストサイドです。ウエストサイドは状況が違うかもしれません。(ダウンタウンはウエストサイド)

 

4. 消費税(Sales TAX)がない

日本では消費税8%ですよね。ポートランドは消費税がないので、価格表示そのままの金額を支払います。アメリカなので、チップは支払う必要がありますが。チップはだいたい15〜20%が基本です。

ニューヨークは8.875%、カリフォルニア州は9.25〜10.25%、サンフランシスコは8.5%となっています。(2018年1月現在)

消費税がないことは留学生の身であった私にはとてもありがたかった。

 

5. 食べ物が美味しい

アメリカの田舎で外食先しようと思ったら、ファーストフードかダイナーと呼ばれる脂っこいポテトフライとかステーキなどしかない、味もよろしくないお店しか選択肢がないのが通常です。

ユタ州で「どうしてこんなにまずく作れるのか?!」と不思議に思うくらい残念な巨大なホットケーキにめぐりあった経験があります。

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上がそのダイナーでサーブされたもの。ホットケーキの上に乗ってるのはマーガリン。サラダは味つけされていません。ハンバーガーみたいなのはチキンサンドイッチです。

 

ポートランドはオレゴン州の田舎にも関わらず(失礼!)全米の中でも美味しいと言われるレストランがたくさんあります。

ポートランドの天候や土壌が野菜や果物、穀物を育てることに適していいる。農場や牧場もしかり。そして意識の高い小規模な生産者が努力をしていること、そしてオーガニックフードに対する意識や関心が高いこと。この街を美食の街と足らしめる理由であると感じます。

 

私は料理が好きで、ポートランドでもよく料理をしていました。スーパーマーケットとファーマーズマーケットが大好きで暇さえあれば行っていたのですが、素材自体が新鮮で美味しいので、シンプルな調理法でもとても美味しい料理が出来上がります。

今のところヨーロッパでドイツ、ポルトガル、ポーランドと3つの国に滞在しましたが、ポートランドがダントツに美味しいです。ただ価格は一番高いです(苦笑)

 

アメリカ人の友人も口をそろえて、ポートランドはとてもめずらしい場所であると言っていました。

「田舎で自然にあふれているのに、ここにはカルチャーがあるんだ。オーガニックフードやビーガン、グルテンフリーなど食への意識が高い人が多くて、美味しいレストランがたくさんある。そんな場所はアメリカにそうそうないんだよ。そして子育てにはもってこいの場所だよ」って。

 

ポートランド旅行前に読んだ本。POPYEは中古しかないのですが、これがポートランドを訪れた一番のきっかけでした。