アラフォー女子が海外移住してみたら

貯金だけを頼りにアメリカに移住した経験から、留学、移住に関する情報、驚き体験などをお届けします。

ポートランドからベルリンへ引っ越した理由

もう1月も後半ですが、明けましておめでとうございます。

今年はもっと頻繁にこのブログに思ったことを書き綴ろうと思っています。

 

元旦、2019年という数字をみたときに、2015年にポートランドに移ってから、もう3年以上が過ぎたのか!と改めて驚いてしまいました。

ポルトガルに1ヶ月半滞在した後、ドイツのベルリンに移って今はベルリンでアパートを借りて住んでいます。

どうしてベルリンに移ったのか。その理由をまずは箇条書きしてみます。

 

★ベルリンに住むメリット★

 1. 物価が安い(食費、生活用品などの生活必需品)

 2. 賃料が安い

 3. ビザがとりやすい

 4. 学費が安い(語学学校:月2万円、大学:無料)

 5. ドイツではあるが英語が通じる

 6. 公共交通機関が発達しているので車がなくても問題なし

 7. いろんな国の人と出会うことができる

 8. 母国語が英語でない人が多く、英語で話しやすい

 9. カルチャーシーンが賑やか

 10. 他の国に格安で旅行できる(例えばローマまで往復4000円)

 

そして、上記リストの反対要素がポートランドにはあったんです。

ポートランドはアメリカ国内の主要都市に比べたら、物価も安く、住みやすい街であることは間違いありません。しかし、賃料や食料品、生活用品は決して安くありません。

学費もアメリカ国民と比べ、留学生は約3倍ほど払わないといけません(コミュニティーカレッジや大学の場合)。語学学校も月10万円程はかかります。あとやはり車があるのとないのとでは、雲泥の差。

 

そして立ちはだかるビザ問題。これがもう本当に高い壁!

 

ということで、ベルリンの噂はいろいろ聞いていたものの、実際に行ってないとわからないな、と思いまずは行ってみることにしました。

そしてポートランドとベルリンには多くの共通点があるのを感じました。

 

★ポートランドとベルリンの共通点★

 ・若いアーティストが多くいる

 ・他の都市にはない独特なカルチャーシーンがある

 ・LGBTに寛大

 ・自転車社会

 ・ビーガン、ベジタリアンが多い

 ・オーガニックに敏感

 ・お金を使わずに楽しむ方法を知っている

 ・夏はとても美しく短く、冬は暗く寒く長い

 

金銭的にもビザ取得の面でもポートランドに住み続けることは難しいということはわかっていたので、選択肢は、日本に帰るか、ベルリンに住むか、の2択になりました。

 

そこで次に日本にしばらく帰ってみました。とにかく自分がどう感じるかを体感したかったのです。そしてすごくすごく考えました。結果、ベルリンに来ました。

 

私は長期的な計画を立てるのが苦手です。

「 5年先、10年先の自分はどうなっていたいかとイメージすることが大事」とか

「人生のゴール設定をすることが大切」ということを耳にしたり、本で読んだりして何度もやってみました。実際にエクセルで5年先までの表を作って、経済的なことなど含めて、試算したこともあります。でも自分には向いてないと気がついたんです。

私の場合、どうやったって計画どおりにならないのです。

今は半年先すらわかりません。3ヶ月先だって怪しいものです。

 

こういうことを日本に住む友達に言うと

「本当に大丈夫なの?」と心配してくれたり、

もしかして、引いてる?(笑)と感じたりすることもあるのですが、

ベルリンに住んで4年目という最近出会った日本人女子が

「半年先どころか一月先すら怪しいもんです。」とあっけらかんと言っていて、

「先が見えないことを前向きに取らえられるから、こうして一人で海外にいられるんだな」と妙に納得しました。

新しいことを経験したい、発見したい、自分を試したいという好奇心と、ちょっとした無鉄砲さがなかったら、こんなところにわざわざ一人で住まないよなーと。

 

というか、そういう人でないと快適な日本をわざわざ出ないと思います。

日本は本当に素晴らしい!まず日本語で全てが通じる!こんなに楽なことはない!!

そして美味しいものが山のようにある!大好きな家族、友達ともすぐに会える。

 

じゃあ、なんでベルリンを選んだのか?ということを、自分の深い部分に再度確認してみたところ、書くことを一瞬躊躇したのですが、、、書きます。

やっぱり日本に帰るのが怖かったんです(涙)。

私はもうすぐ40歳で、結婚して、子供のいる友達がほとんどです。

そんな中、自分は定職もなく、独身で、これから先のことがはっきりしていない、という状況を日本で直視した時に、すごく恐ろしくなった。そして明らかにいくらかの冷たい視線を感じました(笑)。

 

周りを気にしてビクビクして小さくなって暮らすのは苦しいなあ。だったら先が見えないけれど、面白そうなところで暮らしたいなって思ったんです。

怖いから逃げたということになるのかもしれないけど、とりあえず今はそれでよかったということにしています。アメリカに行く前と今の自分はどうしたって何かが変わってしまって、もう3年前の自分には戻れない、ということを日本で再確認しました。だから新しい道を開拓していくしかないんだと。

 

最近よく「人間、いつ死ぬかわからないもんなあ」と思います。年をとったし、親しい人と離れて暮らすようになったからでしょうか。

どんな人でも死は平等に訪れる。ただそれがいつなのかがわからないだけで、必ず死はやってくる。だから、今できることに集中しよう!って思うようになりました。

単純に余計なことを考えている余裕がないのかもしれませんね(苦笑)。

子供も夫もいない独り身なので、もしお金がすっからかんになっても、なんとかどこかで食べて生きてはいけるかな、とも思っています。

その時に少しでも時給が稼げるように、少なくとも語学はしっかりやっておかないと!

 

 最後にベルリンがどれだけ自由な街かがわかる、公共交通機関が作った動画を紹介します。

「なーんにも気にしないよ。チケットを持ってるかだけは気にするけどね。」と歌ってます。

こんなクレージーなビデオをJRや東京メトロが作れるか?って考えてみてください。

いかにベルリンが特別な場所であるかが伝わるといいなあ。実際にこのビデオのような光景に出会うことがあるので100%フィクションではないです(笑)。

 

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