ポートランドでアパート賃貸、ルームシェア
ポートランドに行ってから一番大変だったことは家探しです。
住むところを決めてから渡米するという方が多いと思うのですが、私は実際に自分の目で見て決めたかったので、2週間あればなんとかなるだろう、とタカをくくり、2週間だけAirbnbを予約して日本を出発しました。しかし実際には住むところがみつかるまでに1ヶ月半かかった上、2年間で5回も引っ越しをすることとなりました。(苦笑)
そんな私の経験をもとに今日はポートランドの部屋探しについて。
一人でポートランドに留学する方だと、語学学校にホームステイ先を紹介してもらうというのが最も一般的かと思います。
しかし過去のホームステイの苦い経験から(詳細はこちらの記事へ) 、私は大変でも自力で探すことにしました。
1. ポートランドの家賃相場 --- 賃貸アパートとルームシェア
賃貸アパート相場
まず賃貸の相場ですが、一人暮らしのアパートで、ポートランドの中心部だと、一ヶ月$850〜1200 くらい。広さは違いますが、東京都内で安めのマンションだったら、7万円くらいで借りられることを考えると、結構なお値段ですよね。
2018年4月時点での平均賃料の一覧データです。
※Studioというは1ルームのこと。 452sq.ft = 約42㎡ なので東京だったら二人暮らしの広さ!
ルームシェア
一方、ルームシェアだったらもっと安く借りることができます。エリアや広さなどにより、$400〜800くらいです。
ルームシェアのいいところは、一緒に住む人が英語ネイティブであれば日常的に英語を話す機会がもてて、アメリカの文化も学べること。これはよく言われるメリットですが、実際にルームシェアを経験してみると、「アメリカの文化を学べる」とかそんな一言で片付けられたくない悲喜こもごもがたくさんあります。
今思い返すと驚きの連続で
「アメリカドラマでこういうのみたことあるぞ!」という光景や、
「ええ!そういう展開?!まじか!」
と、常識が覆されってこういうことを言うんだわ…という出来事がたくさんありました。自分は「確固たる日本人として培われたアイデンティティをもつ日本人なのだ」なんて、それまで考えもしなかったことを思ったりも。
2. 部屋探しに使ったwebサイト
話を戻して、予算、エリアなど条件をある程度しぼった私は、サイトで物件を探しまくって、手当たり次第連絡をしました。以下が私が使った検索サイトです。
(※ 同じアパートの情報が複数のサイトに掲載されているこも多々あります)
・Craigslist portland housing - craigslist
Craigslistは自転車の記事でも紹介しましたが、主に個人が情報を載せていて個人間でのやりとりになるので、私のように、英語が流暢でない、アメリカに来たばかり、定職もなく、どれくらい住むかもわからない、要するに貸主にしたら不安しかないような人でも借りられる可能性が高いです。
「犬を飼っていることが条件よ」というこんな面白いルームメイト募集も!
【reply】というボタンを押すと連絡方法が表示されるので、そちらからemailで連絡をしていました。この時点で個人情報を知られることはありません。もし先方が電話番号やemailアドレスをすぐにきいてきたらスパム投稿の可能性のもあるので、伝えずにやり取りを続けて様子をみることをおすすめします。
私は最初のコンタクトメールで、本気で探してることが伝わるよう、東京で10年以上働いていたこと、ポートランドにどうして来たのか、語学学校に通っていることなど、素性を伝え、できるだけ相手に信用してもらえるように努めました。それでも返事がくるのは5通に1通くらいだったように思います。
以下は日本だとSUUMO(スーモ)やHOME’S(ホームズ)にあたるサイトです。
・PadMapper Portland OR Apartments for Rent | PadMapper
・HotPads Apartments for Rent in Portland, OR - 1,370 Rentals | HotPads
・Zillow Apartments For Rent in Portland OR | Zillow
賃貸紹介業者を使う場合、募集ページに「Only $40 application fee! 」というようなことが書かれていることがあります。apprication feeというのは賃貸人としてふさわしいということを証明するための審査にお金を支払う必要があるのです。もちろん、審査は実際に内見して気に入ってからで構いません。
その他
・Nextdoor
ポートランドに到着して最初に滞在したAirbnbのオーナーがとてもいい人で、部屋探しに協力してくれました。彼女は Nextdoor というご近所さんと交流できるwebサイトに「部屋を探している日本人がいるので、もし貸したい人は連絡をください」
と投稿してくれたんです。
このウェブサイト本当によくできていて存在を知ったときは感動しました。
例えば、
「このボトル捨ててしまうのは勿体ないので、誰かほしい人いない?」
「近所に怪しい車が止まっているんだけど、何か知ってる人いませんか?」
「うちの猫が行方不明です!」
などなど。本当に些細なでもことを投稿してOK!
ご近所さんの力を借りたいとき、ご近所さんにお声がけしたいとき、など気軽に使えるサイトなんです。
これが実際の画面です。
このトップの投稿すごく怖いですね、、、。家のオーナーが煙突掃除屋さんを雇い、やって来たお掃除の人が彼女の車の鍵を盗み、1週間後彼女の愛車、スバルが盗難された(!)と書かれています。犯人はSteve Smith Masonryで数年働いている人で、会社自体がぐるだから、この会社を使わないで!と警告しています。
このサイトは実際に住む場所が決まってからも使えます。ただし、自分が今どこのエリアに住んでいるかを登録する必要があり、登録した住所にハガキが届きます。そのハガキに記載されたキーを使うことで利用できるようになりました。
3. 契約について
ルームシェアの場合
おそらく多くの日本人には馴染みの薄い、他人と一緒に暮らすというハードルをクリアする必要があります。実際に部屋をみせてもらうときに、住居人と話しをし、人柄を確認しましょう。といっても住んでみて初めてわかることがほとんどですが、、、
双方が納得したら、いつから住むか、どれくらい荷物があるかなどを話ます。家具がついているところもあれば、何もない部屋の場合もあります。ただ共有スペースのものは「あなたも使っていいからね」と言ってもらえると思います。
お金のやりとりも個人間になるのですが、このときに、現金ではなくて、チェック(小切手)がいいといわれるかもしれません。もしアメリカに銀行口座がなかったら現金しかない旨を伝えましょう。
どちらにしても必ず領収書をもらうように!それから口頭で決めたことも後になって揉めないように書面にしてもらい、その書面にお互いがサインをすることをおすすめします。
アパート賃貸の場合
最初に借りたアパートは有料の審査を要求されなかったので、銀行口座の残高証明書をオーナーにみせること、学校の名前などを伝えることでオッケーをもらいました。
厳しいところや人気の物件だとまず有料の審査をパスしないと、申込みができません。
その後は書類を確認してサインをし、お金を振り込みます。礼金はなく、敷金としてdepositを払うのが一般的です。入居日に家のダメージを確認した後、鍵をもらい、晴れて引っ越し!となります。
もう一つ、家賃の支払い方法が日本と大きく異なり、私の場合はチェック(小切手)を毎月郵便で送っていました。これがまた衝撃だったのですが、普通郵便で送るんです!
日本だったら書留などにしますよねえ。
4.おわりに
「よくあんな英語力で部屋が借りられたなあ。よくがんばった、自分!」と褒めてあげたいくらいの散々な状況の繰り返しでした。ただ今、確信を持って言えるのは、ポートランドで出会った人は温かくて心の優しい人ばかりで、いつも誰かにたくさん助けてもらったからこそ私でも部屋がみつけることができたのだと思います。なので、困ったときはプライドなんか捨てて、助けを求めることをおすすめします。